こちらを読んでくださっているのは、お子さんが不登校で、なんとかコンプリメントで良くしたいと考えておられる方々かな?と勝手に思っています。
皆さま、ご自身とお母さまの関係っていかがでしょうか。
「愛情と承認で育ててもらった」と言える方は多いのだろうか…と時々考えます。
「育てられたように子どもを育てる」と森田先生が話されるたびに、私はイヤ~な気持ちになっていました。母親とは全然うまくいっていなかったからです。
まず、子どもの不登校からコンプリメントを知り、自身の子どもの頃の水不足、身体症状の謎が解けました。
それにより「自分が悪い子どもだったわけではないのだ」と分かったまでは良かったのですが、
「自信の水を減らす母親だったから、こんなに苦しんだ」
という思いにとらわれてしまい、前よりも親を恨むようになってしまいました。
元々疎遠だったのが、さらに溝ができて、もう12年以上会っていません。その間、電話も数回程度です。
震災の時に関東から少し離れたかったので、子どもたちと春休み中に世話になったのが最後。
当時小学生だった子どもたちも成人しましたが、写真のひとつも送らずにいました。
孫の成長をほめられるのも癪に障るのです。自分の子どもはほめたことがないのに、孫はほめるのか、と。
思考が幼いとは思うのですが、この感情はどうしようもなく、どうにもできず、時間ばかり過ぎていきました。
冷たい娘だと思う人もいるかもしれませんが、母親への恨みが強く、話せば罵倒しそうになり、実際に何度か電話で失敗し、お互い嫌な気持ちにもなりました。
もう無理なんだろうかとあきらめたり、母が元気なうちは親子関係をやり直せるかも、と思ったり、気持ちも行ったり来たりしていました。
それが、コンプリメントと出会って丸7年かかって、ようやく最近、母親と電話で交流を持てるようになってきました。
仮に自信の水を減らす言葉を言われても大丈夫なくらい、自分の自信の水が増えてきたのだと思います。
前回の電話では帰ってこないでほしいと言われましたが、今日の電話では二、三年後なら…話しているうちに、春になったら…と短くなっていきました。
帰ってくるなと言う親なんて驚くと思いますが、実家にいる妹が精神疾患を患っているため、刺激を与えないよう気を遣っているのだと思います。
妹の病気の件も、母親のあり方や本人の自信の水不足からきているのは間違いないので、コンプリメントを教えられたら…。
そんな風にも考えますが、今は焦らず、少しずつでいいので信頼関係構築への道を探っていきたいです。
まだ内心、会いたくない…というか、何を言われるかと怖い気持ちもあります。
しかし「コンプリメントで育てたわが子」から自信の水を入れてもらいながら、取り組んでいきます。
子どもへのコンプリメントトレーニングから、すぐにご自身のお母さまとの関係が良くなる方もいらっしゃいますが、私は無理でした。
何年も経ってしまって、今さらもう無理な気がしていましたが、ようやくスタートラインに立てた気がします。
今、難しい方はどうぞご無理なさらずに…無理な時はどうしても無理です。
私もつい先日まで、母のことを考えるととてもネガティブな気持ちになっていたのです。
お子さんのコンプリメントに注力していれば、そのうちご自身の心にさまざまな良い変化が起こってくると思うので、どうぞ気負わず、楽しみに、毎日を過ごしてください。
ではまた!