朝散歩が無理なら日向ぼっこでもいいからハードルを下げて…と精神科医、樺沢紫苑先生はおっしゃるのですが、布団をめくるだけで親が突き飛ばされるんですよ(涙)
起きて日光を浴びるのは確かに効果があります。でも物理的にだけだと難しいので、コンプリメントで意思の力を育てるのが必要です。
意思の力ひとつで徹夜してでも再登校するお子さんがいることを考えると、そちらの方が大切なのではと思ったりします。
子ども自身が「起きたいと思っているのに起きられない」と言っていればラッキーで、あとはひたすら工夫工夫。
話し合って、あれこれ試してみるのも親子の共同作業で楽しいものです。
今日の森田直樹先生のブログにトレーニング生の方の経過報告があり、3年くらい前の娘と全く同じ!と嬉しくなりました。
「高校生が学校の帰りに本屋さんへ行く」そんな当たり前のように見えることも難しい時期があります。
娘の場合ですと、不登校になってからベランダにも出られなくなり、コンプリメントで登校はできるようになっても、学校へ行って帰るだけで最初はヘトヘトです。
学校帰りに寄り道などとても考えられませんでした。
ところが自信の水がたまって登校が続き体力もついてくると、寄り道するようになるのです。
ブログの方と同じように近所の文具店から始まって、学校近くのミスド、雑貨屋さん、書店、コンビニ…少しずつ色々な所へ行けるようになっていきました。
今ではひとりでも初めてでも、電車を乗り継いで遠くまで出かけられます。猫の病院まで連れて行ってくれています。
コンプリメントトレーニングを始めてから何年かは、行きたがる所へは一緒に行き〜先を歩かせて口出しせず〜任せることとコンプリメントを一生懸命考えて〜という感じで私も50代ですし、疲れることがありました。
ただ、これは心のコップを大きくするチャンスに間違いないので、何を置いても付き合いました。
少し困ったのは、子どもが「どこかへ行こう」と思っても、登校と同じようにすんなり動けるとは限りません。
朝イチに行くつもりが昼になり、午後になり、夕方になり…私も予定を空けて待つのですがなかなか動けず、夕飯が買ってきたものになったりということは本当に何度もありました。
一見子どもの「わがまま気まま」に振り回されているようですが、これまでの私は「早くしなさい」と急き立てて自分の都合で全てを動かしていたのですから「動けるまでに時間が必要」「待つことも大事」と考える私自身の訓練だったように思います。
今はもう、初めてでもどんな場所でも一人で行けると言い、一人暮らしを想定して自分の就きたい仕事の勉強に励んでいます。
森田先生のブログの娘さんも、やがて一人で何でもできて、どこへでも行ける人になっていくと思います。
親御さんのコンプリメントがある限り。
うまくまとめた(笑)