【不登校】森田直樹先生のコンプリメントトレーニングとは

不登校でお悩みの親御さんが何か書籍をお求めになる時「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」を目にされることが多いと思います。Amazonでは「いじめ・不登校」ジャンルで常に一位、レビューも1000件を超えている本です。ここで言われるコンプリメント、またコンプリメントトレーニングとは何かということを簡単にご説明します。

子どもの心の中にコップがあり、自信の水が入っていると考えます。学校や家庭でその水を使いながら生活するのですが、不登校の子どもは心のコップが小さく自信の水が少ない状態にあります。自信の水が枯れると、不登校、起立性調節障害、腹痛、頭痛など、さまざまな種類の身体症状が出ます。

親が意図的に「活動の燃料となる心の栄養=自信の水を入れ、任せることを増やして心のコップを大きくする」ことで、子どもは持っている力を発揮し始め、見違えるように再生していきます。不登校が解消するのは過程のひとつであり、多くの方が「不登校の前よりも子どもが生き生きとしている」と感じるのです。

その方法は具体的です。自信の水は親の愛情と承認から作られています。愛情のことば「お母さんうれしい」(指導により使う時期あり)、承認のことば「〇〇の力があるね」を子どもの良いところ(リソース、資源)に「愛顔愛語」で伝えることがコンプリメントです。

ちなみに、愛願愛語は香川県地蔵寺のご住職でもある森田先生の作られた言葉のようです。仏教用語に「和顔愛語(わげんあいご)というものがありますが「和やかな顔、あたたかい言葉」よりもっと親の愛情を伝えていきましょうという意味に感じられます。

これをシステム化したものが森田先生のコンプリメントトレーニングです。

今までかけたことのない言葉を子どもにかけ、反発にあっても続ける、電子機器依存をどうしていくか、初期の「信頼関係の構築」から中期後期とコンプリメントの内容を変えていく、毎日のノートを必ず埋めて添削してもらう、登校のチャンスの時期にどう過ごすか、やがては人の役に立てるようにと道徳心のインプット、などなど…。とても多くのことを森田先生から学びます。

親のものの見方、考え方を変えるトレーニングなので自己流では難しい内容です。私も始めは自分なりに声かけをしていましたが、言いにくい言葉を自分に都合よく変えたり、「したことできたこと」ではなかったり、親の欲が多分に入っていたり、後から考えるととてもコンプリメントとは呼べないものでした。

おそらく「習わずにコンプリメントをかけています」という方のほとんどは間違えるのではないかと(大変失礼ながら)思います。トレーニングに勧誘するわけでも頼まれたわけでもありませんが、自己流でうまくいかないから「コンプリメントは効果がない」と言うのだけは勘弁してほしいな…と思います。やることそのものは簡単なのですが、考えているよりもずっと難しいものなのです。

さて、冒頭に書いた「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」に戻ります。この10年前の自費出版の本が、今や1000レビューを超えることとなりました。この中に、お子さんを再登校へ導いた体験談がたくさん載っているので、ぜひ目を通してみてください。

これだけの数があれば、当然批判的なレビューもあります。そちらに強く共感される場合は、この先の決して楽とは言えないトレーニングは難しいかもしれません。でも、このような本があるということをぜひ記憶にとどめておいてください。気持は変化するので、読んでみようかと思った時に手にとっていただけたらと思います。

以下、森田直樹先生のブログから転載させていただきます。

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不登校の子どもさんを再登校させるのは難しくないのです。コンプリメントトレーニングを使えば。

コンプリメントトレーニングは、基本60日で初級の取り組み方を添削しながら教えていきます。

これがコンプリメントトレーニングの基本です。これを身に付けて続けていけば不登校は再登校していきます。

60日過ぎると中級となります。子どもの状態によって初級だけでは我が子に合ったコンプリメントを身につけれない場合や再登校した後の安定した登校を維持するためにコンプリメントを学んでいきます。

発達の凸凹も中級以上に入ります。長い方は、小学生から高校3年生になる現在まで継続しています。また、再々再トレなどで中級からスタートして学んでいる方もおいでです。

個々の子どもが異なるように、その子どもに応じたコンプリメントができなければ効果を維持できにくいのです。

維持できにくいとは? それは子どもが再登校するとコンプリメントを工夫しなくなるからなのです。

ほめるのではなく、子どもの持っている力を発現できるように、持っている力に気付かせる努力が必要なのです。

子どもが安定するには、開始する時期にもよりますが最低でも3年はかかります。

最近のコロナ禍では、登校していた子どもが突然息切れするような状態になることがあります。

再々トレを受ける方もいます。私はこれを4年目の壁と呼んでいます。

トレーニング10日で登校した登校報告は事実を情報として与え自分で考えるようにしたからです。

考える力が付かなければ登校はしないのです。これからが大変です。安定した登校までコンプリメントを続けなければなりません。

子どもをよく観察し、親子の信頼関係を再構築していかなければなりません。子どもの動きを理解できるようにもしなければなりません。親も考える力が付いてくるのです。

森田先生のブログはこちらです。

まぐまぐ大賞2022年受賞 殿堂入りのメルマガ月2200円(税込)初月無料です。

(まぐまぐ紹介文より)

森田直樹著「1日3分の働きかけで不登校は解決する」(リーブル出版)「コンプリメントで不登校は治り、子育ての悩みは解決する」(小学館)に基づき、トレーニングコンプリメントトレーニングのケースをあげながら不登校の子どもたちを再登校へ・発達障害等の子どもたちを学校適応へ と支援できるコンプリメントの力を、親や教師、カウンセラー、医者等支援者につけてもらえるようにします。

親の会も活発な活動をしています。運営は全てお子さんを再登校に導いたお母様でたいへん心強いです。子どものリソースを発表し合うことがコンプリメントの勘を鍛えていくことになります。毎月約30名の方が集まって明るく楽しい雰囲気で開催されています。

いかがでしょうか。誰かに、どこかに、またはお薬に任せる前に、「子育てはいつからでもやり直せる」という言葉を信じて、一緒に学んでいきませんか?

「不登校になって子育てが学べて良かった」という喜びと感動がきっと味わえるはずです。

長文お読みいただきありがとうございました!